生活習慣病対策は看護師の重要な仕事

メタボリックシンドロームの改善を目指して、2008年から実施されている健康診断が特定検診です。特定検診の正式名称は、特定健康診査と言います。
40歳から74歳までの、国保や健保などの医療保険の加入者は特定検診を受けることが義務付けられていますが、実際に受診しているのは半数程度にとどまっています。そこで看護師が、特定検診の重要性を広く知らしめる役割を担うことになりました。
生活習慣を見直すよう健康指導を行うことを、特定保健指導と言います。そしてこの特定保健指導は、看護師の大切な仕事の一つになっています。
特定保健指導には、大きく分けて「動機づけ支援」と「積極的支援」があります。

生活習慣病のリスクが高い方に対して積極的支援を行い、生活習慣の見直しのためのサポートをしています。具体的には個別面接やグループ面接を行い、それぞれに合った実践的なアドバイスを行います。さらに行動目標を立てて実践してもらったのち、三か月後に実績評価を電話やメールなどで行います。
看護師に必要なスキルとして、面接時のコミュニケーション能力が挙げられます。生活習慣の改善の必要性をきちんと説き、生活習慣を見直そうという高いモチベーションを持たせられる看護師は、優秀な看護師と言えるでしょう。
また、看護師が一方的に生活習慣の改善策を並べるのではなく、双方向のコミュニケーションを取りながら、一人ひとりが自分の頭で生活習慣を変える方法を考えられるよう導くことが大切です。個々のライフスタイルを把握して、無理なくできる生活習慣病対策をアドバイスするように心がけましょう。

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